「山椒大夫」を読んだ。二万字程度の短編で、一冊の四分の一くらいの量だ。ネタばれになりそうなので、あらすじは避ける。
やはり鴎外は上手い。文章と構成に無駄がないし、緻密だ。鴎外の文体は短編に適していると思う。長編を書くより短く凝縮するという気質を鴎外は持っている。
最後は感動した。一連の描写が見事で、特に最後の行への接続が素晴らしい。文章の上達法に書写があるが、それにふさわしい小説だ。
この小説は歴史小説の要素が薄い。それほど資料は要らなかっただろう。森鴎外はこういう小説を書く時、運命に特別な愛着がある。主人公は数奇な運命を受け入れ、身を任せる。どんな運命であっても、それを受け入れる事で主人公は幸せになる。この小説では特に、運命に信頼して導かれるままに行動している。
運命とか因果応報とかを信じている人は案外多いのではなかろうか。経験から、僕は信じている。つらいことがあれば楽なことがあるし、人に善くすれば自分にも返って来る。苦しいこと、つらいことに目は向いてしまいがちだが、よくよく自分を顧みると善いこと、楽しいことも同じ位ある。
興味が湧いた人は青空文庫に行けばただで読める。著作権が切れているからだ。
やはり鴎外は上手い。文章と構成に無駄がないし、緻密だ。鴎外の文体は短編に適していると思う。長編を書くより短く凝縮するという気質を鴎外は持っている。
最後は感動した。一連の描写が見事で、特に最後の行への接続が素晴らしい。文章の上達法に書写があるが、それにふさわしい小説だ。
この小説は歴史小説の要素が薄い。それほど資料は要らなかっただろう。森鴎外はこういう小説を書く時、運命に特別な愛着がある。主人公は数奇な運命を受け入れ、身を任せる。どんな運命であっても、それを受け入れる事で主人公は幸せになる。この小説では特に、運命に信頼して導かれるままに行動している。
運命とか因果応報とかを信じている人は案外多いのではなかろうか。経験から、僕は信じている。つらいことがあれば楽なことがあるし、人に善くすれば自分にも返って来る。苦しいこと、つらいことに目は向いてしまいがちだが、よくよく自分を顧みると善いこと、楽しいことも同じ位ある。
興味が湧いた人は青空文庫に行けばただで読める。著作権が切れているからだ。
文章読本を知っているだろうか。小説家の谷崎潤一郎が『文章読本』という、読者向けに文章の書き方、読み方を解説する本を書いた。それが始まりで、幾人もの作家が文章について同タイトルで書いている。
どの本にも文章上達のコツ、名文の秘密など作者の文章書きとしての技能が詰まっている。
その中で愛読しているのが、谷崎潤一郎の元祖『文章読本』だ。谷崎は名文家として知られていて、この文章読本にも技巧が凝らしてある。とても読みやすい。
文章そのものについての講義に始まり、文章の上達法、それを受けて文章の要素について解説がある。学ぶべき事が多い。また本人が名文の定義としてあげている「読めば読むほど滋味が出る」の通り、繰り返し読んで楽しめる。これを読むと読書観が変わる。読者にもオススメだ。
谷崎潤一郎には大きく影響を受けていて、このブログも『文章読本』の精神に沿って書いている。
どの本にも文章上達のコツ、名文の秘密など作者の文章書きとしての技能が詰まっている。
その中で愛読しているのが、谷崎潤一郎の元祖『文章読本』だ。谷崎は名文家として知られていて、この文章読本にも技巧が凝らしてある。とても読みやすい。
文章そのものについての講義に始まり、文章の上達法、それを受けて文章の要素について解説がある。学ぶべき事が多い。また本人が名文の定義としてあげている「読めば読むほど滋味が出る」の通り、繰り返し読んで楽しめる。これを読むと読書観が変わる。読者にもオススメだ。
谷崎潤一郎には大きく影響を受けていて、このブログも『文章読本』の精神に沿って書いている。
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